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メルデカ・デイとマレーシア・デイの違い 🇲🇾

What’s the Difference Between Merdeka Day and Malaysia Day? 🇲🇾

8月下旬や9月中旬にマレーシアを訪れたことがある方なら、二つの大きな国民の祝日であるメルデカ・デイ(Merdeka Day)とマレーシア・デイ(Malaysia Day)をご存知かもしれません。一見似ているようですが、実は歴史的に意味の異なる記念日です。ここでは、2つの祝日の違いとその日に体験できることをご紹介します。

 

メルデカ・デイ:マレーシアの独立記念日

メルデカ・デイ(Hari Merdeka)は、かつてのマラヤ連邦(現在のマレー半島)がイギリスから独立した日を祝う記念日です。クアラルンプールのスタジアム・メルデカでは、初代首相トゥンク・アブドゥル・ラーマンが「メルデカ!(独立)」と7回叫び、国の自由を宣言しました。

現在、メルデカ・デイはマレーシアで最も盛大に祝われる国民の祝日のひとつです。見どころは:

  • クアラルンプールでの盛大なパレード
  • 全国各地での花火や愛国的な装飾
  • 文化的なパフォーマンスや地域イベント

マレーシアの人々にとっては自由と主権を祝う日であり、アメリカの独立記念日(7月4日)やフランスのバスティーユ・デイに似た意味合いがあります。

 

マレーシア・デイ:国家誕生の日

メルデカ・デイが独立を祝うのに対して、マレーシア・デイ(Malaysia Day)は、マレーシアが連邦として正式に誕生した日を記念します。1963年9月16日、マラヤ(マレー半島)、サバ、サラワク(シンガポールは後に1965年に分離)が統合され、現在のマレーシアが誕生しました。

特に東マレーシア(サバとサラワク)にとって、1957年の独立は直接関係がなかったため、この日は真の意味でマレーシアの一員として歩み始めた記念日となります。

メルデカ・デイは当初から国民の祝日でしたが、マレーシア・デイが全国的な祝日になったのは2010年です。ナジブ・ラザク首相が2009年に宣言し、東マレーシアの歴史的重要性を認めつつ、半島部とボルネオ州の統一を強化する「1Malaysia」構想の一環として制定されました。

1Malaysia構想は同年に開始された国家キャンペーンで、多様なコミュニティの統一を促進することを目的とし、「人民優先、成果重視(Rakyat Didahulukan, Pencapaian Diutamakan)」をモットーとしています。

 

なぜマレーシアには二つの祝日があるのか?

二つの祝日は、それぞれマレーシアの異なる歴史的節目を象徴しています。

  • メルデカ・デイ(1957年8月31日):マラヤのイギリスからの独立
  • マレーシア・デイ(1963年9月16日):サバとサラワクを含むマレーシア連邦の誕生

これらはマレーシアの独立の歴史と、その後の各地域の統一の物語を伝えています。


観光客の皆さまにとっての楽しみ方

どちらの祝日も、マレーシアならではの特別な体験に出会うことができます:

  • 8月下旬(メルデカ・デイ):クアラルンプールでのパレード、街中の愛国的な装飾、祝祭ムードを満喫できます。マレーシアの国民的誇りを体感するのにぴったりです。
  • 9月中旬(マレーシア・デイ):特にサバやサラワクで盛大に祝われ、文化パフォーマンスや地域イベントを楽しめます。マレーシアの多様性を肌で感じる絶好の機会です。

どちらの祝日も、独立から多文化国家としての発展まで、マレーシアの歴史と文化を深く知るきっかけになります。

 

おわりに

メルデカ・デイとマレーシア・デイはわずか2週間しか離れていませんが、それぞれ異なる歴史的節目を祝う日です。ひとつは植民地支配の終わりを、もうひとつはマレーシア連邦の誕生を象徴しています。

マレーシアの人々にとってはどちらも同じくらい大切な日です。観光客にとっても、これらの祝祭に参加することはマレーシアの精神や文化、地域の結束を身近に感じる素晴らしい機会となることでしょう。

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